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「新しい日常」                同窓会会長 伊藤由理子        会員の皆様には、いかがお過ごしでしょうか。常日頃より同窓会の活動へご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。  さて、2020年1月に新型コロナウィルス感染者が確認されてから、もう3年が過ぎました。この間、8回の感染流行の波が続き、様々な感染拡大防止対策がとられました。2メートル以上の身体的距離を保つソーシャルディスタンスの勧め、うがいや手洗いおよびマスク使用の奨励等々です。感染拡大を防ぐため私達の生活は制限され、生活様式も一変しました。  しかし、感染拡大防止対策の徹底やワクチン接種、それも変異株ウィルスにも効果があるというワクチン接種の効果等により、ようやく生活にも落ち着きがみられるようになりました。そして5月8日より、新型コロナウィルスの感染症法上の位置づけは、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行し、感染対策は個人の判断に委ねられることになったのです。ただ、ウィルスが消滅したわけではないので、基本的な対策は必要ですが、かつての生活にようやく戻れるのではないかという、かすかな光明が見えてきたことは確かなようです。  コロナ禍では同窓会入会式を開催できず、学校側に全てお願いするしかありませんでした。生徒はもちろん、先生方とも親しくお話しする機会がないままに、いたずらに時間だけが過ぎていきました。そして、ようやくこの春、同窓会として入学式へ出席することができました。  はつらつとした新入生の返事が体育館に響きます。これまで以上に、未来への期待と希望を感じた入学式でした。3月から感染予防対策としてのマスク着用が個人の判断に委ねられていますが、式場内にいる人で着用していないのは2~3人だけです。素顔を見せて他者との会話に不安を感じる、自分の内面を隠すのに便利、何より感染症が怖いなど、外せない理由はいろいろだったと思います。マスク一つとっても、この3年間で定着した行動を変えるのは容易なことではないと感じています。素顔で向き合ってこそコミュニケーションがとれると思っている私にとって、マスクは手強い相手です。  他の学校行事についても、以前に状態に戻す方向と聞いています。外部との接触制限から、活動の仕方が変化していて、一足飛びに元に戻すことは難しいことでしょう。しかし、徐々にかつての溌剌とした西高生の姿を見せてほしい願っています。中でも、青西高関係団体が参加しての「文化祭」の復活に期待しています。同窓会ブースでは青西高どら焼き販売を再開します。校章焼き印付きどら焼きは2021年6月に青森県高等学校総合体育大会の女子総合優勝「明朗旗」獲得を祝い、全校生徒に届けました。その時1年生だった生徒は、今年3年生として在学しています。どら焼きを覚えていてくれたら嬉しいことです。  同窓生に皆さん、久々に文化祭を見に母校を訪れてみませんか。きっと青春時代のエネルギーを思い出させてくれるはずです。後輩の様子から、時代の変化を肌で感じられる絶好のチャンスです。沢山の人が訪れ賑わすことは、制限された活動を過ごしてきた生徒達にとっても、大きな励みになると思います。そして私達も、時代に合った新しい日常を取り戻すヒントをもらえるかもしれません。                  
 総会の開催にあたり、全会員へのご案内が難しい状況です。案内が届かないから参加しないという声も聞きます。どうぞお近くにいる同窓生をお誘いくださいますようお願い申し上げます。地元にいてもなかなか会う機会は少ないものです。同窓会総会が友人と会う場所のひとつとして、機会のひとつとして捉えてもらえるように活動を進めて参りますので、会員の皆様のさらなるご協力をよろしくお願い申し上げます。