ドメスティック・バイオレンス(DV)は、人権を踏みにじる犯罪行為です。ひとりで悩まないで。あきらめないで。


2019年度研修交流会「AV被害とリベンジポルノの現状と課題~被害を受けた若者への相談支援」が終了しました。

 6月23日(日)、2019年度の総会終了後、研修交流会「AV被害とリベンジポルノの現状と課題~被害を受けた若者への相談支援~」を開催しました。講師は、NPO法人ポルノ被害と性暴力を考える会(ぱっぷす)の支援相談員である岡恵さん。
 講話では、若者を取り巻くAV産業の実態、さらに、リベンジポルノ、児童ポルノがSNS等で広がる社会的構造が詳しく説明されました。モデルやタレントになれるといって言葉巧みに若い女性たちをAV産業に取り込み、性産業の「商品」として扱う実態。いつの間にか誰にも相談できない状況に追い込まれます。被害者の相談対応に当たってきた岡さんは、インターネットにアップロードされた画像であっても、様々な方法で削除が可能なこと、契約書があってもAV出演を拒否する権利があることも示唆。被害を受けた若者への早急、かつ適切な支援が望まれること、そしてこうした被害を受けないための啓発の重要性を共有しました。講話後は、デートDVとリベンジポルノとの関係、性産業での契約の問題に関して多くの質問や意見が飛び交い、被害を受けた若者への相談支援で求められる姿勢や体制について会場全体が重く受け止め、理解を深めました。

2018年度DV・性暴力被害者支援連続基礎講座Part 2.「若者・子どもたちの「生」と「性」を守る支援の輪をつくる」が終了しました。

 初日の講座1では、筑波大学医学医療系准教授の森田展彰さんが、「若者・子どもたちの「生」と「性」を守る支援の輪をつくる」と題して、愛着(アタッチメント)形成の大切さを訴えました。愛着とは、子どもが不安を感じた時に養育者に“くっつく”ことにより安全と安心感を回復するシステム。子どもにとって「安全基地=確実な避難場所」があることが重要で、母親へのDVがある場合、子どもの「安全基地」が機能しなくなり、子どもへの支援と同様に母親への支援も重要であると訴えました。
 講座2を担当したのは、産婦人科医師の石渡勇さん。「性暴力・性虐待被害の現状と支援~医療現場から見える課題」と題して、10代の妊娠と貧困・暴力の世代間連鎖を指摘。妊産婦のメンタルヘルスの大切さ、さらに安全・安心な存在である養育者と乳幼児の関係が、健全な発育に不可欠であると説きました。
 2日目には、千葉県にある中核地域支援センターがじゅまる所長の朝比奈ミカさんが、昨年度に引き続き講師として登壇。「子どもの虐待を防ぐための福祉的資源との連携」と題して、「親自身の社会的孤立」→「経済的孤立」→「子どもの社会的孤立」という負のスパイラルに入る状況を避けるために、初期段階から包括的な支援拠点の必要性を説明。また、養育者との愛着形成は対人関係の基本=「根っこ」であると訴え、DVは「根っこ」への攻撃であるの見方を提示しました。後半のパネルディスカッションは、県児童相談所、県警、水戸市子ども課で児童、女性への支援に従事される5名が登壇し、業務の紹介、課題の共有をしました。
 子どもが養育者と安心・安全な「愛着関係」を形成できる環境を、子ども・女性を取り巻く関係機関・社会資源が情報を共有・連携協力しながらサポートする必要を改めて学びなおす意義深い講座となりました。







2018.08.30 DV・性暴力被害者支援基礎講座を茨城県女性相談センターとの共催で開催しました。
「らいず」は、茨城県女性相談センターとの共催で、8月30日(木)、茨城県水戸生涯学習センターの大講義室を会場に、常磐大学人間科学部准教授で臨床心理士でもある宇治和子さんを講師に招き、DV・性暴力被害者支援基礎講座を開催。県内市町村で日頃から女性相談や児童の対応に従事する職員をはじめ、公的機関や民間機関のスタッフ、医療関係者等約80名が参加しました。
 前半の講義で宇治さんは、関西の公的シェルターの心理担当職員の経験をもとに、「DV・性暴力被害相談の枠組みと情報の整理方法」をテーマに、二次被害を与えないよう配慮しながら一貫性のある相談の構築手法、さらに必要な情報の整理方法を分かりやすく解説。後半では、「当事者の“主体性”を引き出す対話をつくる」をテーマに、“カウンセリングマインド”やナラティブアプローチ”の基本について学びを深め、さらに8グループに分かれた参加者が、架空の事例の「相談カルテ」を用いて、背景の理解や対応の課題となる点を話し合い発表しました。
 最後に、茨城県内全体で共有することを目的に募集した、DV・性暴力被害者支援共通ビジョンの45の候補から2つを投票で選定。「ひとりじゃないよ。あなたと共に」と「まず聴こう。そして、一緒に考えよう。」が選ばれました。これから、この2つのビジョンを広く活用していきます。
 なお、研修で利用した「相談カルテ」のフォームを希望の方は、「らいず」にメールにて事務局にお問い合わせください(メールお問い合わせ先:support@npo-rise.info)。







2018.06.24 研修交流会「「生」と「性」の自己決定権~女性・若者の視点から」が終了しました。
 6月24日(日)に2018年度の総会終了後、研修交流会「「生」と「性」の自己決定権~女性・若者の視点から」を開催しました。講師は、ジェンダーを軸に、幅広く女性の問題に関する研究に取り組んでいる常磐大学人間科学部准教授であり、臨床心理士である宇治和子先生。  大学生に行った調査のデータを交えながら、現代の若者がどのようなジェンダー感を持っているのか、彼女達に必要な教育は何なのか、現代の若い女性達がさらされている状況を伝えて頂きました。また、講話を通して、参加者それぞれがリプロダクティブヘルス・ライツについて深い理解を得ることができました。講話後は、会場の参加者から、リプロダクティブヘルスやライツについて多くの質問、意見が飛び交い、私たちが支援の場で日々向き合う「生」と「性」の自己決定権についてさらなる学びを得ました。


2017.12.10 連続講座Part2.が終了しました。
 12月3日、12月10日の2日間に渡って開催したサポーター養成講座 「DV ・性暴力被害者によりそう支援~被害当事者中心の支援の輪をつくるために」 が、120名を超える方々の参加を得て無事終了しました。 医療 ・ 福祉 ・ 教育 ・ 行政などの現場ですでに DV ・ 性暴力被害者の支援に従事する方々や、男女共同参画に関連する行政機関の職員の方々、被害者への支援活動に関心を持つ方々が県内全域から多数参加され、今後の業務や活動に活かしたいと熱心に講座に耳を傾けました。
 会場の参加者それぞれが、DV・性暴力被害者が置かれる状況やニーズを多方面から学び、被害当事者を中心に据えた、支援者相互の顔の見えるネットワーク構築の重要性を再認識し、今後の実践に活かす学びを得ました。







2017.06.25 研修交流会 「デートDV防止と人権~若者・子どもたちに伝えたいこと」を開催
 6月25日(日)に、2017年度の総会終了後、研修交流会「デートDV防止と人権~若者・子どもたちに伝えたいこと」を、茨城県水戸生涯学習センター大講座室を会場として開催しました。講師は、認定NPO法人「エンパワメントかながわ」の理事長、阿部真紀さん。神奈川県を拠点に長年デートDV防止教育や暴力防止教育に取り組み、この3月、全国のデートDV防止に取り組む団体に呼びかけて「デートDV防止全国ネットワーク」を発足させました。現時点で、「らいず」を含めて約80団体が参画しています。
 阿部さんは、暴力防止をテーマとした講座を、小学校、中学校、高校と、年齢に応じて教材や手法を変えながら実施。講座では、子どもたちに“暴力は使っちゃだめ”とは伝えないといいます。その代わりに、自分は大切にされるべき存在で、自分を大事にするとはどのようなことかを考えさせるといいます。また、講師と生徒・子どもたちとは対等な関係性にあることを意識。子どもたち一人ひとりの反応を、即座に講義に取り入れ、どのような意見も尊重する姿勢を貫いているとのこと。その姿勢を自ら体現することで、支配-被支配の関係に拠らない人間関係のモデルを、子どもたちは理屈抜きに感じ取ることを学びました。




2017.1.9  シンポジウム 常総市大水害をのりこえる 「被災から再生 ・復興へ~私たちの暮らし」 が開催されました。
 「らいず」 がメンバーとして参画した ”常総市大水害 「被災者の声」 を記録する会” 主催によるシンポジウム、常総市大水害をのりこえる 「被災から復興 ・ 再生へ~私たちの暮らし」 が、1 月9 日 (月・祝日) 常総市生涯学習センターで開催され、県内全域から 240 名を超える方々が参加しました。
 第 1 部の基調講演では、茨城県副知事の山口やちゑさんが 「被災から復興 ・ 再生へ~未来へ向けて」 と題して、2015 年 9 月に発生した本県の歴史的にも未曾有の被害をもたらした常総市の大水害を振り返りながら、市町村と国との結び役として県行政が果たすべき今後の被災者支援や防災施策の充実に不可欠となる視点をお話しされました。
 第 2 部のリレートークでは、国連経済社会局統計部次長を務める大崎敬子さんのコーディネートのもと、水害発生当時、様々な立場で被災したり支援に携わった方々、常総市の神達市長が登壇し、想定以上の被災をもたらした現実とどう向き合いながら今日の復興までの道のりを辿られたか、また、今なお課題となっている点は何か、について当事者ならではの視点で率直に語られました。「らいず」 からは、常総市の女性たち (約 35 0名) や高校生 (約 600 名) を対象としたアンケート調査の分析を行った前小屋千絵さんが、調査の分析結果について報告しました。最後に、 「記録する会」 が取りまとめた 10 の提言が発表され、常総市大水害が提起した災害対策 ・ 被災者支援への課題を会場を埋め尽くした参加者とともに共有しました。今後さらに、県内から全国へと発信することの重要性を痛感した貴重な1日となりました。
2016年12月20日 常総市大水害を被災者の視点でまとめた報告書 『被災から復興・再生へ~私たちの暮らし』 発刊のお知らせ
 2015年 9月の鬼怒川決壊により大水害を経験した常総市の女性たち、支援者らと 「らいず」 が協働で取り組んできた “常総市大水害 「被災者の声」 を記録する会” による記録集、常総市大水害 「被災から復興・再生へ~私たちの暮らし」 が発刊されました。  常総市の女性たち約 350名を対象としたアンケート調査結果や、常総市内高校生約 600名を対象としたアンケート調査に加えて、様々な立場で被災し、あるいは被災者支援に携わった 25 名の方々へのインタビュー記事を掲載しています。想定を超える事態に直面したとき、どう反応し何を優先して行動したのか、支援の現場には何が提供されなかったのか、復興に向けて歩き出すときにどのような支援が有効に機能したのか、など、1つ1つの言葉が示唆に富み、今後の防災・被災者支援のあり方を考える上でも沢山のヒントを提起する内容となりました。頒布ご希望の方は頒布申込用紙をダウンロードの上、所定の手続きにてお申込みください。

◆常総市大水害 『被災から復興 ・ 再生へ~私たちの暮らし』
 <記録集概要>
  ・  A4 サイズ フルカラー      68 ページ
     <構成> 写真グラフ、 常総市に居住する成人女性へのアンケート調査結果、2 5名の被災者へのインタビュー、常総市内高校生へのア ンケート結果、 等
  ・  頒布価格 (送料含む)      1部 500円

<お申込み方法>
 申込用紙 (こちらからダウンロード) に必要事項を記入の上頒布価格分の切手と合わせて、 「らいず」 事務所まで郵送ください。

  【送付先】  〒310‐0024  水戸市備前町2‐5‐415
            NPO 法人ウィメンズネット 「 らいず 」

2016.12.11 連続講座が終了しました。
 11月27日、12月4日、12月11日の3日間に渡って開催したサポーター養成講座 「DV ・性暴力被害者によりそう支援~地域でつなぐ暴力のない社会へ」 が、100名を超える方々の参加を得て無事終了しました。 医療 ・ 福祉 ・ 教育 ・ 行政などの現場ですでに DV ・ 性暴力被害者に接点を持つ方々や、被害者への支援活動に関心を持つ方々が県内全域から多数参加され、今後の業務や活動に活かしたいと熱心に講座に耳を傾けました。
 DV ・ 性暴力被害者支援の最前線で活躍される方々を講師に迎え、DV ・ 性暴力を取り巻く法制度が民間の女性たちの力で被害者自身の声を反映しながらつくられてきた歴史、暴力にさらされた子どもたちへの深刻な影響に向き合うプログラムが果たしている役割と機能、DV ・ 性暴力被害を受けた女性たちが駆け込む医療現場で起きていることと医療の側面からみた被害者支援の在り方、さらに、被害女性への支援を別の角度からより確実にするために加害者プログラムが存在しその実践が今後ますます重要となること、などを学びました。


◆ 『DV ・ 性暴力被害者によりそう支援 研修報告書』
  ~ 連続講座で実施した 9 つの講座の内容を収録します。
 <報告書概要>
    ・ A4 サイズ 簡易製本             52 ページ (予定)
    ・ 頒布価格 (送料含む)           500 円
    ・ 発刊予定                  2017 年3 月中旬
    ・ 発送予定                  2017 年3 月末


<お申込み方法>
   申込用紙 (こちらからダウンロード)に必要事項を記入の上、頒布価格分の切手と
    合わせて、「らいず」 事務所まで郵送ください。

   【送付先】  〒310-0024  水戸市備前町2‐5‐415
             NPO法人 ウィメンズネット 「 らいず 」



2016.2.28 研修会「SACHICOに学ぶ~DV・性暴力被害者によりそう支援」 を開催 
 性暴力救援センター・大阪 SACHICO(さちこ)代表の加藤治子さんを招いた研修会を開催しました。阪南中央病院(大阪府松原市)産婦人科医の加藤さんは、第1部の基調講演で、5年前に日本で初めて設立した性暴力被害者のための総合支援システム・SACHICOの運営実態を説明し、「ワンストップセンター」による被害者に寄り添った支援の必要性を強調しました  第2部は、茨城県立医療大学保健医療学部教授・看護学科長の加納尚美さんが加わって、看護学的視点からの被害者支援の在り方、生活圏で起きている子どもの被害に対する対応などをテーマに、参加者とのやり取りを交えたパネルディスカッションが行われました。



2015.8.27 研修会「ネット社会を考える」~デートDV防止と被害者サポート を開催 
 慶応大学SFC研究所所員・メディアジャーナリストの渡辺真由子さんをお招きして、スマホ・携帯の利用実態やLIMEの仕組みを知り、被害の防止と回復支援について学びました。会場には行政関係の方々や、現場で学生の支援にあたっている方、現役の高校生の姿も見られました。



2015.6.14  研修交流会 「女性と子どもへの 暴力のない世界に」を開催
 県内関行政のみなさまや一般市民の方々に多数ご参加いただき、研修会が終了いたしました。
研修交流会
2014.12.21 保健文化賞「受賞記念シンポジュウムとお祝いのつどい」を開催
 保健文化賞・厚生労働大臣賞の「受賞記念シンポジュウムとお祝いのつどい」が、12月21日に水戸京成ホテルで開かれました。シンポジュウムでは、県内外参加者150人が、仁藤夢乃さんの自らの体験を絡めた”居場所のない少女たち”の支援活動、近藤恵子さんの性暴力被害者支援の実態と課題、林陽子さんの国際的な視点でとらえた動向、などを学びました。
 お祝いのつどいは、国会議員、県議、日ごろ連携している県・市町村行政の担当者、支援活動をともにしている「らいず」の仲間と支援者など70数人が、ミニ・インタビューを交えながら、和やかなひと時を過ごしました。





2014.11.24 全国シェルターシンポジウム参加報告会・ハーグ条約勉強会を開催
 11月1・2日に山口県宇部市で開催された第17回全国シェルターネットシンポジウムinうべ・山口 「性暴力禁止法の制定にむけて~つながる 変える 女性・子どもに対する暴力のない地域に」に「らいず」スタッフ8名が参加。今回、初となる参加報告会を開催し、参加が叶わなかったメンバーと情報を共有しました。併せて、2014年4月から日本でも運用が開始されたハーグ条約について勉強会を開催しました。


2014.9.26、10.3 ヘルプライン部会研修会・情報交換会を開催
 9月26日、10月3日の2日間、ヘルプライン部会のメンバーが中心となり電話相談を担当しているスタッフや今後電話相談に携わることを希望しているメンバーを対象に、複雑化するDV被害者の背景を想定して研修会を実施しました。


2014.6.24 研修交流会「居場所のない少女たち~キミの声を待つ夜」を開催
 「らいず」総会に続き、研修交流会「居場所のない少女たち~キミの声を待つ夜」を開催しました。講師は、東京・渋谷などの繁華街で、居場所を失った少女たちの声に耳を傾け、受け入れる活動をしているBONDプロジェクトの橘ジュンさんと一緒に活動をしているパートナーのKENさん。茨城の少女たちの支援経験も語られ、家庭で居場所を失った少女たちが様々な犯罪や性暴力被害に巻き込まれている実態を共有しました。