●総論 2月19日に、船橋市包括外部監査人 公認会計士 川口明浩氏から提出されました「平成21年度船橋市包括外部監査の結果報告書」−インフラ資産に含まれる施設等の管理運営に係る業務委託及び当該施設の維持補修・整備業務における財務に関する事務の執行についてーに対して説明要求・意見陳述をさせていただきます。 まず、A4に各部の業務・財務の詳細を分析し、p189に渡る報告書を作成された包括外部監査人のご努力に敬意を表します。これから、私が意見を述べますが、あくまでの報告書の大変なご努力に評価と敬意を表した上での付帯意見でるいことを申し述べておきたいと思います。 この中には今後の市の業務運営に重要な示唆が含まれていますので、指摘された担当部・担当課はしっかり受け止めていただくとともに、今回対象とならなかった部課についても、本包括外部監査の視点で自己点検されることを市の各部課にはお願いしたいと思います。 まず、全体についてですが、p15に「P(計画)D(実施)C(検証)A(反映)」 という視点が述べられています。計画のPlan,実施のDo,検証のCheckまではすぐにわかりましたが、反映はrefrectionであり、Aが何を示すかわかりませんですしたが、action(実行)のAということです。 英語の頭文字で視点を示すのはよいと思うのですが、報告書を読んだ人が誰でもわかるように、今議会に川口監査人に次回もお願いする議案が出ていますが、それが可決され次回の監査を行うことになった時には用語解説などをお入れいただくと幸いです。また、p15に「PDCAを強力に意識されなればならない」という視点を総論で強調されているのですが、各部の分析のところではどれがこのPDCAにあたるのかの記述が明確でないので、各論の所までわかるような記述をお願いできればと思います。 ●道路部の資産管理事例について まず、道路部についてです。報告書p29〜32に、道路部門の資産事例が報告されています。市議会議員皆が感じていることと思いますが、船橋市民の要望で非常に多いのが道路に関する要望です。また毎議会には道路の側溝などのかかわる事故の専決処分なども出されており、日常の管理に対する不安も持ってしまうぐらいです。 しかし、p29〜32のようにしっかりと道路に関するハードな部分が管理されていけば、管理状況の把握をするとともに改善要望にも正確に答えられるようになります。 p28には、この資産管理を試行作成した職員のことを包括外部監査人は、「船橋市職員・職場変革推進方針」の精神に基づき、根付いているものと確信する」と評価されています。 まずはこのように管理されている情報を、市民に公開して、道路部がきちんと姿勢を示しながら情報を市民と市道路部が共有しながら管理したほうがインフラの管理として効果的ではないかと思いますが、包括外部監査人はどう思われますでしょうか? しかし、一方で私が今回の議会に向けて「市道路部管理のガードレール・ガードパイプの総延長」を聞いたが、「管理されていないために出せない」といわれた。ガードレールなど道路付属施設に対する管理を見なかったのか?そのようなものも含めて管理していくべきと思うか包括外部監査人はどう思われるか? →(川口包括外部監査人の答弁)(要約)(正式な議事録は後日出ますのでご確認ください) 今回、資産管理事例を示し、市道路部職員に作っていただいた管理方式を評価いただき感謝している。この資産管理が広がっていくことを期待したい。市民に情報を公開していく必要性は同感だが、ただどこまでの市民に公開すべきか?情報が多すぎても逆にわかりにくくなるので考慮が必要だ。 ガードレールなどについても管理するのが望ましい。 ●薬品管理について 道路部と資産管理と、環境部環境衛生課所管の「西浦処理場」、下水道部所管の「西浦下水処理場」「高瀬下水処理場」の薬品管理に絞って 説明要求・意見陳述をさせていただきます。 同じ市の類似の業務なのに、p108.109の高瀬処理場の管理の書式が、西浦処理場、西浦下水処理場では引用されていないし、管理方法も個々差がある。市として共通の書式や管理方式の必要性の提案があって、その中で3箇所の管理についての指摘があってもよいと思うのですが、各3箇所それぞれの指摘になっているのはなぜでしょうか?ご説明ください。 また薬品管理へのこだわりは非常に共感するものですが、安全性へのこだわりがあると感じます。p2の監査の視点のAの中に「安全性」という言葉があってもよいように感じますが、特に「安全性」という言葉を書かなかったことに関してご説明ください。 また、薬品管理と費用低減の努力が、指名競争入札では維持されないことが危惧されている。プロポーザル方式の提案をされている。同感であるが、そもそも市職員側がこのようなことも含めて実態を把握していくおくべきと思うが、市職員側は把握していたのか?市職員側が把握しておくべきということについて包括外部監査人はどう思われるか? p96凝集層管理については微生物による浄化の管理と薬品の投与の管理について非常に熟練が必要なことを示唆している。しかし、その管理の能力は各委託しか知らず市職員に包括的に把握管理している専門家がいない。そのような専門家の配置が必要ではないかと思う。 →(川口包括外部監査人の答弁)(要約)(正式な議事録は後日出ますのでご確認ください) 薬品管理については各事業所で行っている。たしかに報告書で管理書式を示したものは高瀬下水処理場のp108.109にのみだが、他の事業所でも管理はされている。市職員は各浄化施設の管理については把握しているとは思う。しかしその管理の大切さが評価されるシステムがないことを感じ、p97のプロポーザル方式も含めて提言した。 安全性につてはAの有効性の一部に含まれると考え表記はしなかった。 |