2011年5月12日(看護の日、フローレンス・ナイチンゲールの誕生日)に理系・無党派地方議員連盟が発足いたしました。以下呼びかけ文です。なお、この呼びかけ文は3・11の前に作成したため、首都圏広域放射線調査の件などは入っていませんが、この間の私の活動の背景にはこの呼びかけ文の姿勢があります。ご参考にください。 理系・無党派地方議員連盟呼び掛け文 本来、全ての社会現象は「理系」「文系」の区分なく総合的にとらえていく必要があります。自然科学、社会科学、人文科学等のそれぞれの分野がバランスを保ちつつ、その適性を社会で発揮することが、より良い社会を構築することにつながります。 一方、これまで政治の中枢となる議会・行政においては、文系出身者の社会科学、人文科学的な手法や発想のもとに、議論して政策決定が行われてきた面が強いことは否めません。しかし地方議会においては、医療・環境・衛生・上下水道・保健・教育・防災・土木・農業・漁業・林業・動物愛護など多くの分野で、自然科学に関する政策があるにも関わらず、十分それが掘り下げられているとは思えません。毎日新聞取材班「理系白書」では、政策決定の場に理系出身者が少ないことを指摘されています。自然科学の技術者・研究者・専門職は、文系出身者が多数を占める議会や行政の決定通りに働く立場となり、政策内容と現場感覚のずれを感じながら働いている側面も否めません。 国政の場においては、政党政治が主流であり、選挙においても政党に属さないと国会議員になるのが難しい現状があります。しかし地方議会においては、政党に頼らずに理系出身者がその専門性を活かすことで選挙に合格(当選)し、無党派でも地方議員になることができる土壌があります。さらに、地方政治の現場には自然科学の専門性を活かして活躍できる分野が、たくさんあります。 私達は、理系出身の無党派地方議員として、お互いに情報交換をしながら政策を高め合い、各議会で精力的な活動を展開します。また、理系出身者の若者が地方政治により魅力を感じ、地方議員になる可能性を広げ、地方議会において自然科学的な視点がより重視されることで、住民の福利がより向上することを目指します。 奥山幸子(八丈町議・獣医師・農学博士) 朝倉幹晴(船橋市議・駿台予備学校生物科講師) 一木重夫(小笠原村議・水産科学博士) |