先週の話で出したstraw(藁・ストロー)は「管」(カン・くだ)の一種でもあります。菅首相が誕生したので今日は「官」「菅」「管」を考えましょう。
↓ストロー



★「官」(カン・つかさ・つかさどる)
建物の屋根を示す宀(ベン・うかんむり)の下に、軍隊が行動する時、軍の守護霊として携える肉を象形する
「呂」(正確には師のへんですがパソコンでそれが表記できないため呂で代用)を安置する形。
 転じて「軍の駐屯地」を示すようになり、更に転じて「つかさ(役人・役所)」「つかさどる」を意味するようになった。
 

★「菅」(カン・すが・すげ)
 カンの音を示す「官」に「くさかんむり」がついた形で、茎が丸く筒状の植物「すげ」のことで、「菅原道真」など主に人名に用いる。

★「管」(カン・くだ・ふえ・つつ・つかさどる)
 カンの音を示す「官」に「竹」を冠する。
竹の「くだ」で穴を開けて楽器として用いた。「管弦楽」はその由来である。
 ただしもともとの「官」と読みも字も近いことので、「官」の意味愛でも用いられる。
たとえば「管理」の場合は「くだ」というより「官」の意味である。

★「棺」(カン・ひつき) 
  「官」のもともとの意味である「軍が行動するときに携える肉の塊」の意味からものをくくって束ねる
「綰」(わん)の意味が派生し、それに「木」をつけ、死体を布で包んで納める木の箱「ひつぎ」を意味となった。
話題となった映画「おくりびと」の原作は「納棺夫(のうかんふ)日記」です。