夏も終わりで秋が来ますね。

「夏」は「冠をつけ、両そでを振り、足を前にあげて舞う人の姿」の象形。大きな人が舞ったことから「大きい」という意味がある。
 それが季節の夏になった理由はよくわかっていない。「暑」(あつ)・「生」(なる)・「熱」(ねつ)の読みが変化して、その漢字に「大きい」イメージの「夏」を当てたようだ。

「秋」のもとの甲骨文字は、「禾」(イネなど)と「亀」と「火」を組み合わせた文字。
「亀」は虫の形を示し、秋にいなごなどを火で焼き殺して豊作を祝う儀式をしたと予測される。最初はその儀式だけを示したが、しだいにそれを行う季節を示すようになった。
 字も「亀」を除き、禾と火だけを書くようになった。