今週は生物多様性条約締約(ていやく)国会議(COP10)が名古屋で開催されます。
したがってこの特集にしましょう。
 詳しい内容は土曜の理科で語ることにして、今日の「にほんご」では、「締約」(ていやく)の「締」を考えてみましょう。
「締」(テイ・しまる・しめる・むすぶ)は大きな祭卓「帝」の交さした脚を糸で結んでしめることから意味が発生した。

「帝」(テイ・タイ・あまつかみ・みかど)は、もともと祭卓を意味した象形文字だったが、それを使って祭る対象を意味するようになり、自然神や天子を意味するようになった。

「約」は「勺」しゃく・柄が少し曲がった形のひしゃくの象形)であり、糸をそのような形に曲げて結ぶことを「約」というようになった。
縄を結んだ結び目の形や数で約束の中身を示すので「約」「束」というようになった。このほか「おおよそ」の意味にもなった。