鉄は英語でironで、ゴルフの金属製クラブを示す「アイアン」に近い発音です。
 一方「アイロン」(下の写真)も鉄製のこてを示すので同じ単語由来ですが、
日本人的に「i(英語読みでアイ)ron(ローマ字読みでロン」となたのでしょう。
 ironの語源はゲルマン語由来で同語源の言葉はあまり残っていません。

ちなみに金属の鉄は数がないので単数・複数はありませんが、アイロン(鉄製のこて)・アイアン(ゴルフクラブ)の場合は単数・複数があうのでan ironなどの言い方になります。

・irony(アイロニー、皮肉)はつづりは似ていますが別語源です。

一方、鉄を示す化学記号Feはラテン語の鉄(ferrum)由来。

・ferritin(フェリチン)ー貧血で不足することがある鉄を運ぶタンパ


・ferricyanic acid(フェリシアン酸) H3Fe(CN)6褐色
・ferrocyanic acid(フェロシアン酸) H4Fe(CN)6白色



フェリー(渡し船)ferry、フェレット(白いたち)ferretは別語源,
フェリス女学院のFerrisは人名のようで,「鉄」とは無関係のようです。

なお鉄は漢字では「金」を「失う」となりますが、JRグループは「金を失いたくない」??
ということでロゴマークの横には「金の矢」ということで「金矢」の文字を使っています。
HPで「JR東日本」のトップページの一番上のJRのロゴの横はの「東日本旅客 金矢 道株式会社」を見てみてください(普通の文章中は普通の「鉄」です)。
 JRの様々な事故の時にこのことが批判的に指摘されたので、
JRの側がこのことを話題にすることはなくなりましたが、取りやめはしなかったようです。


金属の化学記号には英語由来でなくラテン語由来のものが多いです。

金Au(ラテン語aurum)(英語gold)
銀Ag(ラテン語argentum)(英語silver)
銅Cu(ラテン語cuprum)(英語copper)