●保育所、小学校など市内11か所で放射線量の測定を行います

船橋市では、東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射線量について、市内11地点で、土壌と大気の測定を専門の企業に委託し実施することとしました。
放射線量の測定については、平成23年5月20日に近隣7市(船橋市・千葉市・市川市・習志野市・市原市・八千代市・浦安市)の連名で、
千葉県知事に対してモニタリング・ポストの増設等を求めたところですが、健康や生活環境への影響に関して、
市民の不安が増大しており、市域の実態を把握し、市民の不安解消に応えるため行うものです。
土壌の測定については、細かく定められた分析調査を行う必要があるため、公園、学校等の土壌を採取し測定します。
また大気については、文部科学省が福島県内の小・中学校及び保育所等の
施設で行った、50p、100pの測定のほか、土壌からの放出量の参考として地上1pの調査も行います。


(1) 測定時期 平成23年6月2日(木)より(予定)
※ 天候等により変更する場合があります。

(2) 測定場所 市内11地点
   ・北部(3地点) 小室保育園、八木が谷2号公園、大穴北小学校
   ・西部(2地点) 法典東小学校、西船保育園
   ・中央(2地点) 金杉小学校、夏見第2保育園
   ・東部(2地点) 習志野台第2保育園、薬円台小学校
   ・南部(2地点) 宮本小学校、若松公園

(3) 測定方法及び位置
  ○土壌
   砂場、砂場から1m、園庭等の3か所
  ○大気
   砂場は地表面から1p、園庭等は1p・50p・100pの地点
   安定した測定状況のもの5回の平均値

(4) 測定結果の公表
  市ホームページ等により公表


●船橋市における放射線測定の基本的な考え方と方法

東京電力福島第一原子力発電所事故による放射線量測定については、平成23年5月20日に近隣7市(船橋市・千葉市・市川市・習志野市・市原市・八千代市・浦安市)の連名で、千葉県知事に対してモニタリング・ポストの増設等を求めたところであるが、健康や生活環境への影響に関して市民の不安が増大しており、市域の実態を把握し市民の不安解消に応えるため、市として独自に測定を行うものである。


1.土壌について
  科学的な有効性を確保するため、文部科学省で採用している放射線測定法シリーズ「環境試料採取法(昭和58年 文部科学省 科学技術・学術政策局)」に準拠した方法により行うこととする。
測定については、分析手法が細かく定められた調査を行う必要があるため、専門の企業に業務を委託し、公園、学校等の市内11か所の土壌を採取し測定を行うものである。

2.大気について
現在、市が所有するGM式サーベイメータでは、人体に影響のあるγ(ガンマー)線の強さを正確に把握することはできない。
こうしたことから、市では原則として市原市にある県環境研究センター(モニタリング・ポスト)の計測値を公式な数値として採用し、今後もこれを基準値としていくが、今回の土壌調査とあわせて、環境分析の専門企業によるシンチレーション式サーベイメータで大気の測定を行うこととした。
その際、市所有のGM式サーベイメータでも測定を行い、機器の誤差を把握し、今後は参考値として公表する。
測定については、文部科学省が福島県内の小・中学校及び保育所等の施設で行った、50p、100pの測定のほか、土壌からの放出量の参考として地上1pの測定も行うものである。
※ シンチレーション式サーベイメータは購入するが、納品には発注後4カ月程度かかるため、その間、上記の手法とする。

3.プールの水について
  原則として、安全基準を満たした水道水を使用するため、安全性は確保されると判断されることから、測定は行わない。
  ただし、2週間程度は溜めたまま使用するため、一定量の降雨があった場合は、半分、もしくは全量入れ換える等の対応も検討する。