82か所のデータを公開した。このデータの解釈については、
7月9日(土)10〜12時、フェイスビル「きららホール」で、6月の福島調査に行かれたばかりの測定者の箕輪はるかさんを交えて分析するので、ぜひおいでください。詳しくはその分析会で討議したいと思いますが、今のところ以下の傾向が見受けられ、以下のような仮説を考えています。(朝倉)

1、船橋西部については空間線量が0,1台にとどまっていることが多く、原発事故前の値に近づきつつある。しかし、若干高いのは、やはり3月15日原発ベントによる飛来と21・22日の雨による定着が起きた結果と推察される。
 ただ拡散・地中への浸透・流出などで減ったと予測される。

2、西部15、16番で0,30、0,24(表面1回測定)が出ているように、西部においても3月21・22日に定着したものが拡散・流出せず、残存している場所はある。

3、東北部27(北習志野近隣公園)〜38番(小室南公園)まで、0,16〜0,28(100cm)という値が出ているように、東北部には西部より多くの飛来と定着があったと推測される。したがって東北部については更に精密な調査が求められ、市が実施しようとしている市内11か所1回測定だけでは把握できないと考える。


4、落ち葉・泥に定着しやすい傾向がある。

5、西部15番、東部33番など放射線量が高い位置は、市民のガイガーカウンター購入による自主測定で危惧がでた数値が、シンチレーションによる精密な測定で裏付けられた。たとえ精度はシンチレーションに比べ低くても、「目安」としては非常に有用である。

6、4のような高い場所を特定できれば、掃除をすることで線量を低下させる可能性がある。

7、100cm、50cm、表面の順に値が大きくなるという傾向がすべての測定点で見られることから、放射性物質は現時点で浮遊しているものでなく、3月15日に放出され(最近は21日にも放出されたという説もあり)、21・22日の雨で落ちたものが地表に残存していることが、船橋市内で線量が若干高い場所の主因と考えられる。したがって地表の線量が若干高い場所を特定して掃除することで線量を下げることができる可能性がある。


8、以上のことを踏まえ、特に多い場所の掃除を徹底することができれば、子どもも含め日常生活を制限するような線量ではない(ただし線量は少なければ少ないほどよい)。心配な場合は子どもが遊んだ後に手荒い・うがいなどをするように配慮することで対処できると思う。

(以上のことからこれまで心配されていたお気持ちを更に明確に高い線量である地域の方々、日ごろ被曝されて働いている下請労働者や今回の事故処理作業員に思いをはせたり、今回の問題の根源にある原子力発電の問題を指摘していく方向にお気持ち・力をお回しいただくことが、これから皆様が今回感じられたこんような不安の根源を減らしていく力になります。ぜひご協力お願いします)