全体的には、私が6月・9月議会で再三求めてきた、校庭・園庭・公園・砂場中央だけでなく、雨の流れがいきつく先、側溝・雨どいの下などを対象として加計測・発見し掃除していく方向が示され、首都圏自治体の中でも進んだ対策方針となりました。市の検討と努力に感謝いたします。

●評価点
 1、「放射線対策」を市長以下の「放射能対策会議」そしてその召集担当部を「市長公室」としたこと。各担当課はそのままとはいえ、市としての市長以下の統轄会議を持ったこと、その召集を「危機管理」を所管する「市長公室」に置いたことは、「放射性物質対策」が「危機管理」の問題として格上げされたとも解釈でき、評価できます。
(個人的には「放射能対策」というより「放射性物質対策」のほうが適切な言葉と思います)

2、校庭・園庭中央だけでなく、「放射性物質がたまりやすいとされる側溝、芝生、雨どい下など」局所にも拡大したこと。

3、私も5月以来、その機種で測定してきた9月に購入(5月注文・9月入荷)したが、正確なシンチレーション式サーベイメーター32台購入の方針を持ったこと。また当面2台+借用23台で対応することとしたこと。

4、すべての公園の計測を始めて明言したこと

5、通学路の側溝の対策に言及したこと

●不十分点・追加要望点
1、「放射性物質がたまりやすいとされる側溝、芝生、雨どい下など」計測について、50cm測定のみとしたこと。砂場が1cm計測をしていることと比較すると不十分である。これまでの私たちの計測でも実際は1cm計測で「セシウムだまり」が発見されることも多い。
当面は私たちが、市が実施しない1cm計測も含めて市民の自主測定をしていくが、やはり市自身が1cm計測も採用すべきである。

2、「放射性物質がたまりやすいとされる側溝、芝生、雨どい下など」の把握に、私たちが測定で見出した特徴である「木の根元」「雨が流れ集まるコンクリートで覆われた場所の傾斜の下方にある土の区画」なども見落とさずに計測すべきである。
(これについては担当部に直接その傾向を指摘し、測定の際の参考にしていただこうと思っています)

3、通学路の側溝対策はよいが、一般歩行者の側溝対策も確立すべきである。
(通学路優先でいいと思いますが、やがては側溝一般に対策を広げるべきと思います)

4、市民・保護者の測定参加や協力について明記されていない。市が独自に測定し、発表・対策していくことは自体はよいことであるが、そのプロセスに保護者や市民が参加して、測定前と掃除後の値の現象を実感することで本当の安心につながる。また市の測定のほか、市民の自主測定で線量が高い場所が特定されることも多く、市民・保護者の発見・計測のプロセスでの参加呼びかけを積極的にすべきである。