●17日(水)(臨時)文教委員会

〜小中学校卒業証書・入学証書の日付けについて〜

先日本HPでも少しご報告しましたが、ある小中学校長から市議会文教委員に「小中学校の卒業証書・入学証書の日付けの取り扱いの善処を求める」主旨の手紙をいただいた。

 主旨は私なりに要約すると以下の通りである。

1、本年度に教育委員会から「卒業証書・入学証書の記載期日を3月31日・4月1日にすべき」とする通達が来た。

2、しかし昨年度までは卒業式・入学式の期日を記載してきた。私(校長)はそれが正しいと思う。

3、去年までの期日記載で問題は生じていないし、できるだけ関係法令関係を調べてみたが、期日の記載を3月31日・4月1日にするべきという根拠はないようである。また卒業・入学証書授与は校長の責務であり、校長の判断を尊重してほしい。

更に先日直接学校訪問し、直接お会いしてお聞かせいただくと

4、全学校を一律、卒業式・入学式期日にするべきとは考えていない。3月31日・4月1日とする判断も卒業式・入学式日とする判断も各校校長の判断を尊重してほしい。

とのことであった。卒業式日程が近づく中、今日の文教委員会の開催の運びとなった。

まず文教委員長より、各委員(私含む)が知り会いの校長に聞いてきた集計が報告される。

・教育委員会通達通り3月31日・4月1日の方針でよい 15

・卒業式・入学式期日とすべき0

(問題提起をされた校長と同じ判断の校長が多数ではないという傾向がうかがわれるが、小中特別支援学校82校中15校の調査で、主張が明確である問題提起をされた1校校長を除いても、66校は不明であること、また少数の意見であっても尊重すべきであることを踏まえてお考えいただきたい)


本日の教育委員会の説明は以下の通りである。

1、昨年はしかの影響で卒業式日程がずれる可能性のある学校があった。そこで、そういう事態にも対処するために、「台帳」「通知表」「証書」などすべて、法令に準拠し3月31日・4月1日としたほうがよいと判断した。児童生徒は法的には年度内、その学校の児童・生徒である。卒業式の日が証書の期日となった場合、そこから3月31日までの児童生徒の身分が不確定でその間に転校などがあった場合の取り扱いなどを厳密に考えると問題がある。すべてを3月31日・4月1日にしたほうがよい。

2、以上を9月に通達を出し、校長会などでも説明したが、その時点では強い異論はなかった。

文教委員会で私の主な質疑と応答

3、各校長の判断に任せるべきである。



(教育委員会答弁)今年については、移行期であるので各校長が書く日付について問題にすることは考えていない。

4、では、来年度以降は、各校長の判断を尊重しないのか?



(答弁)教育委員会としては3月31日・4月1日で徹底していきたい。

5、来年度についても、いろいろな意見を持つ校長と話し合いを継続すべきである。



(答弁)話し合いは継続する。

6、証書には3月31日と書くが、今年の卒業式では「3月」とまでしか読まない方針という校長もいると聞く。読み方は自由か?



(答弁)今年の卒業式での読み方は各校長の判断だろう。

7、当問題を教育委員会会議定例会できちんと話し合ったか?



(答弁)定例会の議題にはしていないが教育委員には伝えた。

8、きちんと教育委員会会議定例会で少なくとも報告すべきである。



(答弁)報告する方向で考える。


他の委員の発言の中から

9、千葉県内の市川市など近隣市については多くが、昨年までの船橋市と同様、「台帳」は3月31日・4月1日とするが、証書は式の期日をする取り扱いを今後も続けるということである。県内近隣他市同様、これまで通りの「台帳=3月31日・4月1日、証書の日付=式の日付」とする方法にすることで問題は生じないし、素朴な保護者の感情にも会っているのではないか?



(答弁)1の繰り返し。この取り扱いは移行期の今は違和感がある方もいると思うが、「そういうものだ」と慣れれば受け入れられていくと思う。

正確には議事録でご確認ください。


皆さんはどう思われますか?