100年間作り継がれるオムレツ




店長の山田です。

気が付けばいつの間にか
もう9月ですね。

ちょうど15年前の9月、
僕は新婚旅行で、
フランスの
世界遺産で有名な
モンサンミッシェルに
行っていました。

その時の
モンサンミッシェルの
神秘的な風景は今も
鮮明に覚えています。

モンサンミッシェルの
名物料理の一つに
スフレオムレツがあります。

今から100年前、
カトリックの聖地である
モンサンミッシェルには
フランス中から巡礼者が
訪れていました。
当時は今のように車も電車も
ないので、何週間も歩いて
巡礼に行かなくては
いけませんでした。

道中に強盗や山賊に
襲われる可能性もあれば、
夏は過酷な暑さ、
冬は凍える寒さを耐えねば
なりませんし、その日の食事に
ありつけるかどうかも
わからない中、
進んでいくのが巡礼です。

まさに命がけの旅でした。
「モンサンミッシェルに
行くなら遺書を置いていけ。」
と言われていたそうです。

命からがら
モンサンミッシェルに
たどり着いた巡礼者たちは、
島内に1軒だけある、
プラーおばさんが営む
「ラ・メール・プラー」
という宿屋に泊まります。

宿屋の主人の
プラーおばさんは、
命がけでやって来た
腹ペコの巡礼者たちを
元気づけようと、
きっと豪華な食事を
用意したかったんだと
思います。

しかし、
モンサンミッシェルは
海に浮かぶ岩だらけの島で、
畑もないので野菜も十分に
用意できません。

しかし、巡礼者たちを
少しでも満足させて
あげたいと思った
プラーおばさんは、
島内でなんとか手に入る
卵を使って、泡立てた
大きいスフレのような
オムレツを作ってあげようと
考えたのです。

これがモンサンミッシェルの
伝統料理・スフレオムレツの
はじまりです。

モンサンミッシェルの
スフレオムレツの中には
「どうにかして
巡礼者たちを
もてなしてあげたい」、
そんなプラーおばさんの
優しさが詰まって
いたんですね。

100年の時を超えて、
僕もプラーおばさんの
優しさが伝わるように
作り継いで
いきたいと思います!

「モンサンミッシェルの
スフレオムレツ」 ¥1300
(作るのに時間がかかるので
ディナー限定でお願いします)

出来立ての
スフレオムレツを
テーブルに持っていくと、
その大きさと
フワフワ感に
歓声があがりますよ!

ご予約お待ちして
おります!