大工スクールへの想い

大工スクールへの想い
問いかけ
このページでは、私(五條稔)が大工として培ってきた経験をもとに、"これからの家造りと大工職人"について、そして、"大工スクールを開講しようとう思ったわけ"を綴りたいと思います。

木造軸組工法の魅力
大工の匠の技が木造軸組工法の家を長持ちに
大工の職人の現状と、これからの家造り
この年代の大工が弟子を育てていけばよかったのですが、育てられる状況にありませんでした。
また、みんな大工になりたがらなかったので、次の世代を担う若い大工は育っていません。特に木造住宅を熟知し、リフォームすることのできる職人は少なく、今後はますます減少します。

技術の継承をすることなく、熟練の大工が引退することは大変深刻な問題です。なぜなら途絶えた技術は二度ともとには戻らないからです。

具体的な2つの例を基にお話します。

例1:リフォームが必要な時にどれだけの大工がいるか?
以前は古い家がたくさんありました。けれども現在、周りを見渡してみても古い家はほとんどありません。ここ数十年の間に爆発的に建てられた家をリフォームする時期がもうじきやってきます。

家は、住む人の生活スタイルが変わる築後20年前後でリフォームをします。子は親に、親は老いて、住む人の変化とともに家もリフォームが必要な時期になります。

若い施主さんは35年ローンを組んでいます。ローンの途中でリフォームが必要になります。
けれども今の大工の現状で、20年後に改修工事ができる職人がどれだけいるかという問題です。 30歳で新築したとして、ローン終了後の65歳に建て替えるのか直すのか、そのときどれだけ職人が存在しているかという問題です。

もう一つの例をお話します。

例1:大工職人が減り続けるとお施主さんが困る!?
つまり、このまま大工職人が減り続けると、やがてお客さんが困ります。 どこに頼めばよいかわからない・工事を依頼してもなかなか来てくれない・難しい工事を嫌がるということが起きてくると思うからです。

職人が一人前になるのに約10年かかります。空白の時間ができると同時に、技術を伝える職人もいなくなります。何とかこの技術を残すことができないか、どうしたら次に伝えることができるか日々考えていく中で、私がこれまで培った技術を若者に伝授し、再生できる職人を育てたいと強く願い、大工スクールを開講することにしました。

大工スクール講師 五條稔
島田・藤枝・焼津市の新築リフォームのみさとへのメールお問い合わせ