今年は「美里住建が大切にしていること」に向き合う1年でした。
これまで出逢ったお施主さまや家づくりを通じて、「世代を超えて一緒に育む家づくり」が私たちの役目だと考えました。
丁寧に造った家は、長く住み続けることができます。古くなった家ももう一度手を加えることで、趣(味)のある空間に生まれ変わります。
親世代だけが満足するのではなく、その子・孫の代が笑顔で住み続けられる家づくりに挑戦していきます。わが家への愛着が、その土地(地域)を大切に思う気持ちに繋がれば嬉しいです。
みさとは、今後も家づくりを通して、皆さまの住むまちが「美しい里」になるよう努めてまいります。
03_家づくりへの想い
みさとが大切にしていること~2023年を振り返って~
田舎の風景
2023年9月22日
今から33年前、会社設立にあたり屋号を考えていた時のことです。
かねてより「住建」とつく社名が良いと思っていました。○○住建、??住建、××住建・・・みさと、みさと住建。「里を美しく」という思いを込めて美里住建。
それから何年か経って、後付けではあるけれど、「美しい里に住まいを建てる」というキャッチコピーを作りました。電話で社名を伝えるときやその由来を聞かれたとき、すぐに理解してもらえるようになりました。
長年「美しい里」で通してきたのだけど、近頃、すごく空き家と荒地が増えたと感じます。
昔は当たり前だった見渡す限りの田んぼも、最近は雑草が生えていたり、水を張った農地を多く見かけるようになりました。
田舎の当たり前の風景は、そこに住む人がその土地をしっかり守っているから。だから田舎は美しいのだと痛感しました。少子化・高齢化・過疎化。「美しい里」が当たり前ではないかもしれないと思ったとき、かつての「里を美しく」という思いが頭をよぎりました。
家を造るだけでは里は美しくならない。そこに住む人がいて、守る人がいるから、家に明かりが灯り、田畑で作物が穫れる。黄色に色づく稲穂も、黄緑色の茶畑も、色とりどりの野菜や果物も、とても貴重な風景であることにもう一度着目すべきだと思いました。
かねてより「住建」とつく社名が良いと思っていました。○○住建、??住建、××住建・・・みさと、みさと住建。「里を美しく」という思いを込めて美里住建。
それから何年か経って、後付けではあるけれど、「美しい里に住まいを建てる」というキャッチコピーを作りました。電話で社名を伝えるときやその由来を聞かれたとき、すぐに理解してもらえるようになりました。
長年「美しい里」で通してきたのだけど、近頃、すごく空き家と荒地が増えたと感じます。
昔は当たり前だった見渡す限りの田んぼも、最近は雑草が生えていたり、水を張った農地を多く見かけるようになりました。
田舎の当たり前の風景は、そこに住む人がその土地をしっかり守っているから。だから田舎は美しいのだと痛感しました。少子化・高齢化・過疎化。「美しい里」が当たり前ではないかもしれないと思ったとき、かつての「里を美しく」という思いが頭をよぎりました。
家を造るだけでは里は美しくならない。そこに住む人がいて、守る人がいるから、家に明かりが灯り、田畑で作物が穫れる。黄色に色づく稲穂も、黄緑色の茶畑も、色とりどりの野菜や果物も、とても貴重な風景であることにもう一度着目すべきだと思いました。
~リフォーム(菊川市)より~
2022年8月6日
昨年、菊川市のリフォームでお世話になったIさんから、エアコン撤去と換気扇交換のご依頼を受けたので行ってきました。
昨年、中古住宅を購入し、京都府から移住した2人の子を持つ30代のご夫婦です。
広い敷地、目の前には山が広がるのどかな風景、築40年ほどの平屋の和風住宅。
8時30分、私と電気屋さんが到着するとビニールプールにタープテントを立てて、お子さんが水遊びをしていました。親戚の子を含む4人のお子さんと、近くで見守るお父さん、お母さん。すごくいい光景に目じりも下がりました。
誰に気兼ねをすることもない、豊かな自然の中でお子さんたちはすくすくと成長していました。
器用なご主人はDIYで玄関の踏台を作り、垂木が見える軒裏の塗装に着手していました。
若いうちに土地を探して新築し、長期ローンを組むという考え方とは別に、中古住宅を購入して、できるだけ返済額や返済期間を抑えるという考え。窮屈なローン生活より、ゆとりある田舎暮らしを求める方が増えたように思います。
島田市の空き家率は10%を超えました。それはどこの地域でも、今後ますます増加の一途をたどります。
空き家を活かし、住む人の心が豊かであれば、それは家にとっても人にとっても良いことで、そんな考え方が当たり前になるといいと思います
昨年、中古住宅を購入し、京都府から移住した2人の子を持つ30代のご夫婦です。
広い敷地、目の前には山が広がるのどかな風景、築40年ほどの平屋の和風住宅。
8時30分、私と電気屋さんが到着するとビニールプールにタープテントを立てて、お子さんが水遊びをしていました。親戚の子を含む4人のお子さんと、近くで見守るお父さん、お母さん。すごくいい光景に目じりも下がりました。
誰に気兼ねをすることもない、豊かな自然の中でお子さんたちはすくすくと成長していました。
器用なご主人はDIYで玄関の踏台を作り、垂木が見える軒裏の塗装に着手していました。
若いうちに土地を探して新築し、長期ローンを組むという考え方とは別に、中古住宅を購入して、できるだけ返済額や返済期間を抑えるという考え。窮屈なローン生活より、ゆとりある田舎暮らしを求める方が増えたように思います。
島田市の空き家率は10%を超えました。それはどこの地域でも、今後ますます増加の一途をたどります。
空き家を活かし、住む人の心が豊かであれば、それは家にとっても人にとっても良いことで、そんな考え方が当たり前になるといいと思います
~ログハウスリノベーションより~
2022年8月5日
昨年、川根本町ログハウスリノベーションでお世話になったNさんにBBQに誘っていただきました。まだ30代前半の若いご夫婦。
一昨年の8月にお問い合わせをいただき、着工は昨年8月。追加や変更はあったものの、引き渡しが12月初め、という超ロングな工事になってしまったにもかかわらず、Nさんは快く待ってくださり、申しわけないやらありがたいやらでした。
季節は冬から春、そして夏へ移り変わり、BBQにはもってこいの季節に、山あり、川あり、ログハウスあり、という申し分のないロケーション。工事中はしなかったお話もたくさんでき、とても楽しい時間でした
色々とわがままを言ったけど最高のリノベーションをしてもらって本当に良かった。
わがままは全てみさとさんが何とかしてくれると思った。
何一つ後悔のない家、と言っていただけたことは、私たちにとって最高のよろこびです。
問い合わせから入居まで15カ月、普通ならいい加減しびれを切らして怒ってしまうだろう。けれども、そんな魔法のような言葉をかけられ、その気になった私はまた頑張れそう
初めてのログハウスは美里住建にとって忘れられない施工になりました
一昨年の8月にお問い合わせをいただき、着工は昨年8月。追加や変更はあったものの、引き渡しが12月初め、という超ロングな工事になってしまったにもかかわらず、Nさんは快く待ってくださり、申しわけないやらありがたいやらでした。
季節は冬から春、そして夏へ移り変わり、BBQにはもってこいの季節に、山あり、川あり、ログハウスあり、という申し分のないロケーション。工事中はしなかったお話もたくさんでき、とても楽しい時間でした
色々とわがままを言ったけど最高のリノベーションをしてもらって本当に良かった。
わがままは全てみさとさんが何とかしてくれると思った。
何一つ後悔のない家、と言っていただけたことは、私たちにとって最高のよろこびです。
問い合わせから入居まで15カ月、普通ならいい加減しびれを切らして怒ってしまうだろう。けれども、そんな魔法のような言葉をかけられ、その気になった私はまた頑張れそう
初めてのログハウスは美里住建にとって忘れられない施工になりました
実家が空き家になる時
2021年11月11日
少し前、静岡県東部にお住まいの50代女性から、相続した家のご相談がありました。
その後、県外に住む50代男性から同様のご相談を受けました。ご両親が他界して、空き家となった実家を今後どうしよう、ということですが、自分たちには持ち家がある、親の家は田舎にある、子どもたちは独立している、50代はそんな問題が浮上してきます。
老朽化した空き家は、なかなか売れず、貸家も同様、現状では借り手が見つからない。そんな時、リフォームやリノベーションを考えますが、最近は、セルフビルドやセルフリノベーションのご相談を受けることも増えました。
私も同じ50代。80代の実母が一人暮らしをしています。そう遠くない将来、実家をどうしよう、という問題に直面することになります。
その後、県外に住む50代男性から同様のご相談を受けました。ご両親が他界して、空き家となった実家を今後どうしよう、ということですが、自分たちには持ち家がある、親の家は田舎にある、子どもたちは独立している、50代はそんな問題が浮上してきます。
老朽化した空き家は、なかなか売れず、貸家も同様、現状では借り手が見つからない。そんな時、リフォームやリノベーションを考えますが、最近は、セルフビルドやセルフリノベーションのご相談を受けることも増えました。
私も同じ50代。80代の実母が一人暮らしをしています。そう遠くない将来、実家をどうしよう、という問題に直面することになります。
現場は楽しく気持ちよく・・・
2021年7月9日
現場は楽しく・・・と言うと気楽に聞こえますが、現場を楽しく気持ちよく進めることはとても難しいことです。
まず工事が順調でなければなりません。施主さんとコミュニケーションがしっかり取れ、業者とのやりとりも進行具合を見ながら的確に行なわなければなりません。
施主さんの気持ちを汲み取り、現場に正しく伝え、ちょうど良いタイミングで発注と納品がされ、きちんとした施工をする。
伝達が上手くいかないと、工事がやり直しになって楽しくなくなります。現場も気持ちよく進みません。
現場が楽しく、業者や施主さんが笑顔になれば、そこは良い現場となり良い仕事ができます。
マニュアルがなくても、常にそこを意識することが大切だと実感しています。
現在進行中のYさんも、無事入居できるようテキパキと進めていきたいと思います
まず工事が順調でなければなりません。施主さんとコミュニケーションがしっかり取れ、業者とのやりとりも進行具合を見ながら的確に行なわなければなりません。
施主さんの気持ちを汲み取り、現場に正しく伝え、ちょうど良いタイミングで発注と納品がされ、きちんとした施工をする。
伝達が上手くいかないと、工事がやり直しになって楽しくなくなります。現場も気持ちよく進みません。
現場が楽しく、業者や施主さんが笑顔になれば、そこは良い現場となり良い仕事ができます。
マニュアルがなくても、常にそこを意識することが大切だと実感しています。
現在進行中のYさんも、無事入居できるようテキパキと進めていきたいと思います
空き家改修工事
2021年3月11日
昨年12月から3ヶ月間、リフォームと耐震補強工事をしていました
リフォーム物件は、ご両親が所有する空き家を、息子さん夫婦がフルリフォームして住むというもの。施主さんは20代後半~30歳くらい。
耐震補強工事は、15坪ほどの古いアパートを買い取って、耐震補強工事&リノベーションするというもの。施主さんは20代半ばくらい。床・壁・天井・外壁を撤去して、スケルトン状態からの造り直し。住む人が納得する外観・間取り・内装、そして機能性の向上。
リノベというカテゴリができたおかげで、昔よりも選択肢が増えたように思います。魅力ある建物であれば、将来売却したり賃貸住宅にすることができます。
人々の暮らしが流動的になれば、住まいも同様に変化します。建物を上手く活用し続けることは、人にとっても家にとっても良いことだと思います
リフォーム物件は、ご両親が所有する空き家を、息子さん夫婦がフルリフォームして住むというもの。施主さんは20代後半~30歳くらい。
耐震補強工事は、15坪ほどの古いアパートを買い取って、耐震補強工事&リノベーションするというもの。施主さんは20代半ばくらい。床・壁・天井・外壁を撤去して、スケルトン状態からの造り直し。住む人が納得する外観・間取り・内装、そして機能性の向上。
リノベというカテゴリができたおかげで、昔よりも選択肢が増えたように思います。魅力ある建物であれば、将来売却したり賃貸住宅にすることができます。
人々の暮らしが流動的になれば、住まいも同様に変化します。建物を上手く活用し続けることは、人にとっても家にとっても良いことだと思います
リノベーションを2回するという考え
2021年3月7日
現在の家は2回リノベーションができる、少し前にそんな話を棟梁としました
昔は古い家にそこまで手をかける(お金をかける)なんてもったいない、もう古いんだからいっそ建て替えた方がいい、そんな言葉をよく耳にしました。私もずっとそう思ってきましたが、今ではリノベーションもだいぶ定着しました。そして更にもう一度リノベーションできたらなんて素敵だろうと思いました
今から30年以上前に建築させていただいたYさんのお宅は、親・子・孫・ひ孫の4世代が暮らす家。新築、増築、3世帯住宅リフォーム、計3回の工事をさせていただきました。手入れの行き届いた2階建て和風住宅。この家をリノベーションしたら何世代が暮らせるだろう。
大規模工事になるけれど、リノベは間取り変更も可能だし、2階を3階にすることも平屋にすることもできる。店舗にすることも、外観を全く変えてしまうこともできる。躯体さえしっかりしていれば、住む人のライフスタイルに合わせて家を生まれ変わらせることができる。在来木造住宅は本当に自由度の高い工法です
昔は古い家にそこまで手をかける(お金をかける)なんてもったいない、もう古いんだからいっそ建て替えた方がいい、そんな言葉をよく耳にしました。私もずっとそう思ってきましたが、今ではリノベーションもだいぶ定着しました。そして更にもう一度リノベーションできたらなんて素敵だろうと思いました
今から30年以上前に建築させていただいたYさんのお宅は、親・子・孫・ひ孫の4世代が暮らす家。新築、増築、3世帯住宅リフォーム、計3回の工事をさせていただきました。手入れの行き届いた2階建て和風住宅。この家をリノベーションしたら何世代が暮らせるだろう。
大規模工事になるけれど、リノベは間取り変更も可能だし、2階を3階にすることも平屋にすることもできる。店舗にすることも、外観を全く変えてしまうこともできる。躯体さえしっかりしていれば、住む人のライフスタイルに合わせて家を生まれ変わらせることができる。在来木造住宅は本当に自由度の高い工法です
新築・リフォーム・リノベーション
2021年3月4日
それは長年の夢だったり、必要に迫られて行なったりするものですが、建築工事というものは滅多にすることではありません。なので何から始めればいいのかわからない、何を考えればよいのかわからないという方がほとんどです。
楽しみであり、不安であり、面倒であり、厄介なことです。滅多にやらないことをやるので大変ではありますが、まずは不安・面倒・厄介といった気持ちを取り除き、打ち合わせが楽しい完成が楽しみと思ってもらえるようにするのは私たちの大切な役目。
大変だから、手をかけるから、思いを込めるから、家に対する愛着も湧き、大切に住もうと思えるものです。知らない間にできていた、あまり記憶に残っていない、というのは少々寂しい気がします。何年経っても、あの時は、と、お互い懐かしく話ができる、そんな関係でありたいです
楽しみであり、不安であり、面倒であり、厄介なことです。滅多にやらないことをやるので大変ではありますが、まずは不安・面倒・厄介といった気持ちを取り除き、打ち合わせが楽しい完成が楽しみと思ってもらえるようにするのは私たちの大切な役目。
大変だから、手をかけるから、思いを込めるから、家に対する愛着も湧き、大切に住もうと思えるものです。知らない間にできていた、あまり記憶に残っていない、というのは少々寂しい気がします。何年経っても、あの時は、と、お互い懐かしく話ができる、そんな関係でありたいです
住宅と介護
2020年10月7日
義母が背中の痛みを訴えてから4年7ヶ月。
脊椎圧迫骨折の痛みから歩行が困難になり、やがて寝たきりになりました。認知症もあり介護5です。デイサービス、訪問看護、ショートステイを利用しながら家で暮らしていましたが、先日施設に入所しました。
これからもっと人は長生きになり、介護が必要な人が増えると思います。今以上に入所が困難になったり、人手不足により受け入れができなくなることも考えられます。
私は介護に関しては全くの素人。でも、建築に携わる私が介護する側になったことで、介護しやすい家の必要性を考える良い機会となりました。国も推進する在宅医療と介護。介護する人もされる人もできるだけ負担の少ない家づくりと環境づくりが大切だと改めて感じました
脊椎圧迫骨折の痛みから歩行が困難になり、やがて寝たきりになりました。認知症もあり介護5です。デイサービス、訪問看護、ショートステイを利用しながら家で暮らしていましたが、先日施設に入所しました。
これからもっと人は長生きになり、介護が必要な人が増えると思います。今以上に入所が困難になったり、人手不足により受け入れができなくなることも考えられます。
私は介護に関しては全くの素人。でも、建築に携わる私が介護する側になったことで、介護しやすい家の必要性を考える良い機会となりました。国も推進する在宅医療と介護。介護する人もされる人もできるだけ負担の少ない家づくりと環境づくりが大切だと改めて感じました