三社大祭/えんぶり

令和2年えんぶり行列順序表及び一斉刷り場所区分表

順 序組 名 代表者
警備委員長  西村真吾
先導役   山本長修
来賓  八戸市長 小林誠
   VISITはちのへ理事長 塚原隆市
   えんぶり連合協議会会長 大舘恒夫
運行委員長 中野智
運行副委員長 坂本勇吉・橋本佳介
行列委員長 大久保幸彦

  三日町
先取締糠塚えんぶり組
先駆 海野久雄
大麻司(人力車) 諏訪高弘

年番御前えんぶり重地えんぶり組 上田周弘
頭取(人力車)八田守立
1番妻ノ神馬場豊  
2番東十日市 石橋晃寛
3番小中野橋本隆幸
4番日計 窪田重男
5番仲町 上野弥
中取締内丸えんぶり組 天摩譲
神輿支配人 森貝尚道・長浜實
神社神輿
神輿支配人 関川昌之・沢山誠・齋藤芳夫・岩館昇
斎主(人力車)禰宜 柳川泰孝
御供頭(人力車) 東野誠司
年番御供えんぶり十一日町えんぶり組
   十三日町
6番福田上 河井悟
7番大久保大舘恒夫
8番細越 十文字則夫
9番石堂 石藤正
10番 八太郎 高橋常男
取締横町えんぶり組高橋一義
11番 剣吉川守田洸太
12番 上組町 原宏次
13番 市庁山田正幸
   六日町
取締売市えんぶり組 坂本健
14番 鳥屋部 松川純悦
15番 塩町  差波正樹
16番 妙  蔦林健一
17番 新組  椿哲也
18番 平内  引敷林安男
19番 櫛引上 佐々木幸作
20番 山道  泉山弘範
21番 玉掛  佐々木義勝
   やぐら横町
22番 荒谷  根岸文隆
23番 常番町 蔵元崇
24番 田代  土橋美加佐
25番 百石  小向政治
26番 研賛会  工藤威美子
後取締中居林えんぶり組  中居林寿
御後押 堰合喜代治
警備  中山邦夫



 三社大祭

毎年8月1日から8月3日までの間、おがみ神社を起源とする大祭式例祭「八戸三社大祭」が開催されます。
三社とは、おがみ神社、長者山新羅神社、神明宮の3社を指しており、それぞれの神社行列に御供する形で附祭(山車)が巡行します。
また、7月31日は前夜祭、8月4日には後夜祭が開催され、ライトアップされた幻想的な山車の合同運行も見物です。
享保6年(1721)の始まりから比較的は長く続いている御神事で、2004年、国の重要無形民俗文化財の指定を受けました。


 三社大祭の始まり

八戸三社大祭の始まりは、享保6年(1721)法霊大明神(おがみ神社)が神輿行列を仕立て長者山三社堂(新羅神社)に渡御し「五穀豊穣」を祈願したことに始まった。
そして、明治17年(1884)から、おがみ神社と新羅神社の祭礼に変わり、その5年後に神明宮(廿六日町)が参加して「八戸三社大祭」と三社合同の祭礼と発展した。


 豊年祈願祭・えんぶりの由来

平安時代、建久2年(1191)南部藩始祖南部光行公が源頼朝公より糠部五郡を賜り、家臣73人を6隻の船にて鎌倉由比ヶ浜を出発、海路北上12月28日、八戸浦に上陸、民情視察のため藩内の豪族を訪問した。
正月15日或る家の宴会で光行公の家臣たちが酒に乗じて抜刀、乱舞の大騒ぎとなったこの時、藤九郎という主人おもいの気転者が家人を集め、鳴り物入りで光行公の御前に進み、抜刀酒乱の侍たちの気勢を殺ぎ、「只今より百姓の芸をご覧にいれます」と家人に田植え唄など歌わせ、その中の2、3人の道化者に農具「エンブリ」を持たせ酒乱侍の中に出させ、藤九郎自身も鳴子板を持って拍子をとり、身振りおかしく踊り廻ったので殺気をはらんだ宴会が喜々とした楽しいものとなった。
藤九郎は、この時とばかり南部家の千秋万歳を唱えたので、光行公は上下和楽の大吉例とし、毎年この日に、藤九郎を召し踊らせたのが「えんぶり」の起因といわれている。

また、馬産地南部の農民と共に育った「えんぶり」も、組同士の喧嘩が絶えず喧騒しい理由で、明治2年県令により禁止されたが、新羅神社の宮司、八戸藩の大沢多門氏らが、明治14年新羅神社の稲荷大神の豊年祭に神輿渡御式を斎行し、其の附社では此の神輿渡御式が、喧騒にならないように、数組の「取締えんぶり」また、「御前えんぶり」「御供えんぶり」など、「長者山稲荷大神神輿渡御式」に、えんぶり組が附祭りとして神輿に御供している。
神社は古来古儀を尊び、常にえんぶり組と一体となって伝統を尊重し、民族農民芸能として、「えんぶり」が国からの指定も受けている。
各えんぶり組は、午前零時に仮受付をし、7時に祭事委員から番号木札を受付順に拝受し、幟旗の先端に附け、神社に奉納えんぶりをする。
そして、2月17日長者山新羅神社より神輿渡御式と共にえんぶり組も行列し、三八城神社に参拝、奉納する。
昭和27年青森県無形文化財の指定、同54年2月3日、国指定重要無形民俗文化財に指定され現在に至っている。







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