区概要

岩滑区は知多半島の中央部東側に位置している半田市内の西方にあり、小学校でもおなじみの童話「ごんぎつね」の作者、新美南吉のふるさとであります。
新美南吉の生家、養家などゆかりの見どころも多く、南吉ファンも数多く訪れています。
1.岩滑区民館所在地
〒475-0961
愛知県半田市岩滑中町5-20
0569227099電話 0569-22-7099
FAX 0569-32-2660
2.人口・世帯数
人口    6,790 人
世帯数   2,979 世帯
(2021年10月現在)
3.面積
1.41平方キロメートル
4.岩滑区の組織図

5.岩滑区の町内会区域図
6.アクセス
●公共交通機関利用
●車利用

7.歴史etc.
岩滑区(岩滑村)の歴史や史跡などを参考文献とともに尋ねます。(出展: 「半田市誌」販売中、「やなべの歩み」(昭和60年発行))

・石碑
岩滑区開村五百年記念碑           昭和47年3月吉日建立
岩滑五百年祭実行委員会           会長 榊原 文治、 区長 榊原 産男
町内会長 13名
昭和47年(1972/3) 建立は、2024年の52年前になりますね。町内会長は、13人になっていますが、現在は25町内です。丸田や平子は一面の田んぼだったはずで、マンションもなかったでしょうから、この50年で倍増したことになります。
※会長と区長のお名前に誤りがありました。訂正済みです。

・そのほかの八幡社境内
さざれ石 「君が代」に歌われているさざれ石。八幡社にもあります。
半田保存樹木 エノキ
岩滑古墳跡 半田口駅上りホームと2ヵ所が古墳跡といわれています。半田口駅には跡形もありません。

年表
前150年 岩滑中町で水稲栽培が始まる。(岩滑遺跡)
300年頃 岩滑高山町に人が住む。(五反田遺跡、砂子遺跡)
1467年 応仁の乱勃発(1478年収束)
応仁の頃 一色氏の支配が弱まり、守護不在になる。
「新海淳尚が岩滑に出城を築き榊原主殿が之に居らしむ」との記録あり。(新海日記)
1472年 岩滑開村(1972年3月 開村五百年)
1485年 成岩常楽寺建立
1502年 光蓮寺開創
1532年 岩滑城築城
1534年 信長生誕
1558~1570年(永禄年間) 常福院開創
同   八幡社(中山氏寄進との説、1616以前)を建設(元は神明社が本社)
1560年 桶狭間合戦で信長勝利、水野信元ほか信長方で参戦
1873年(明治_6年) 温新社(のちの小学校)設立
1876年(明治_9年) 半田村と岩滑村合併
1887年(明治20年) 半田尋常小学校岩滑分校開設(学制改革)
1911年(明治44年) 小学校、現在地に新築移転
1921年(昭和_6年) 半田口駅開業、駅の敷地代を地区住民に等歩割当徴収)
1927年(昭和12年) 半田市制発足
1950年(昭和25年) 岩滑公民館設置
1964年(昭和39年) 半田工区区画整理実施
(住吉区北部&岩滑区東南部: 出口町、東町1-5、中町3-5、高山町3-4など120ha、湿田がなくなり、宅地化も始まる)
1970年(昭和45年) 岩滑区民館完成
1972年(昭和52年) 岩滑区コミュニティーセンター完成
2022年(令和_4年) 旧公民館、コミュニティーセンターを建て替えて、公民館新築

・人口etc.
1608年(慶長13年) 備前検地(岩滑村の村域確定)
石高: 510石4斗4升5合 年貢: 253石4斗3升4合(49.65%)
1693年(元禄_6年) 戸数 _83軒、580人(寛文期の記録)
1822年(文政_5年) 戸数 273軒(内荒古 42戸)、1,301人(大工25人、木こり7人、桶師5人、酒造屋3軒、黒鍬稼ぎ38人)、馬21匹
1950年(昭和25年) 3,137人

江戸(天保12年図)時代の古地図(抜粋)
(出展: 半田市誌_資料編)
江戸時代の岩滑区(左が東)
東西の道は全く変わっていないようです。南北のメインは八幡社の東。阿久比から半田に抜ける街道と、光蓮寺の前の道。そのカーブの途中に区民館が立っていて、東西の県道は、南の田んぼの上。
民家は、道北・道南の中心部はぎっしり、東西に少し離れて、岩滑小学校のあたりと上の山の斜面にそれぞれひと固まり。住吉との境の丸い塗り潰しは新田開発した畑。細い黒い線は、浜池や籠池からの用水。暗渠になって残っている。
「やなべの歩み」(昭和60年11月3日発行、やなべの歩み編集委員長 小栗大造)と岩滑の歴史、文化、学校史などを網羅した本が発行されていることがわかりました。発行からすでに40年近くたっています。発行部数は500。配布先は3,500円で町内に販売とあります。半田市図書館には保管されています。この本を読む限り、開村時の状況はよくわかりません。

  • 新美南吉の生家
  • 新美南吉記念館
  • 矢勝川の彼岸花