「私たちの健康を脅かす化学物質が身の回りにある!!」
皆さんは家の中で毎日吸っている空気に汚染物が含まれているとは思いませんね…?
実は1980年頃から住宅建材には多量の化学物質を使用するようになり、その結果、室内空気が汚染され、目がチカチカしたり頭痛がしたりというシックハウス症候群を発症する人が増えました。
そこで国は2003年に建築基準法を改正し、居室換気の義務付けと建材の化学物質放散量に制限を加えました。また、ホルムアルデヒドやトルエン等の13の化学物質について室内濃度指針値を定めました。
これらの規制で国民の健康は守られたかに思われましたが、身近に使っている日用品や家具からも多くの化学物質が放散し、室内を汚染していることが分かってきました。
日用品で化学物質が放散するものの一例を紹介します。

ホームセンターで販売されているフローリングのワックスからホルムアルデヒドが出ているものがあります。また、油性塗料用溶剤(ペイントうすめ液、ラッカーうすめ液)やマニキュア除光液からトルエン、防虫剤からパラジクロロベンゼンが出ているものがあります。

油性塗料用溶剤
これ以外にもたくさん日用品から、健康被害を起こす可能性のある化学物質が発生しています。消費者も自身の健康を守るために、正しい商品知識を身に付けておく必要があります。
新築やリフォームで使用建材が化学物質の放散が少ないものでも、日用品の選び方ひとつで健康被害が発生する可能性がありますので、皆さん注意しましょう。

パラジクロロベンゼン製剤防虫剤

木工用ボンド
室内空気質に配慮された住宅がメーカーやビルダーより販売されています。そこで当協会では室内空気質配慮住宅の認証制度を設けており、より一層住まい手の安心をお届けしています。