「ヒートドラフト」は、7~8月の暑い日中に窓から差し込む太陽の日射で起きる現象で、室内熱中症を引き起こす原因ともなります。この現象では床面や壁面にあたる太陽光で表面温度が上昇し、パネルヒーターを置いているかの如く、室内へ放熱します。この熱で無意識のうちに体温が上昇し、熱交換機能を鈍らせることにもなりますので、注意が必要です。そこで今回の『健康ネット』ではその対処法をお知らせします。
直射日光をそのまま取り込み光源として利用することは少ないでしょう。ただ、気持ちの良い朝に窓を開放したままにして、外気が暑くなった頃に日差しを受けたり、近隣建物の窓や太陽光パネルに反射した光が飛び込んで、急速に部屋温を上昇させます。こんな状況が、熱中症や脱水症を引き起こすので注意が必要です。
解決法としては窓付属物の工夫になります。
①直射日光は危険が伴っている事を認識する
②窓の外側に日照遮蔽物(すだれや外付けブラインド等)を設けるのが有効である
③レースカーテンは遮熱断熱対応が効果的である
④窓を開け放すときにはサーキュレーターなどで空気の流れを補助する
⑤時刻と共に日差しの向きは変化するので、窓際へはベビーサークルなどに幼児を放置しない
記;健康住宅アドバイザー(115-115236)栗原 潤一