室内の温度が上がるこの時期の厄介な現象をお知らせします。今の住宅は化学物質の放散で気中濃度が高くならない様に、建材からの化学物質の放散量の規制と24時間換気を運転することになっています。ところが、閉め切り状態になりがちな物入や押入は換気が行き通らず、温度や湿度が高くなり、埃などの滞留も招きます。こんな状態の押入や物入の開閉時にはお部屋の環境にも悪影響が考えられます。
そこで今回の『健康ネット』ではその対処法をお知らせします。
普段使わない物を仕舞い込む押入や物入の悪環境は、化学物質濃度が高まるばかりか、カビの温床となり、そのカビを餌としてダニや害虫の発生も招きます。それらを防ぐ為にも、掃除はお部屋と同様こまめに行う必要があります。
以下が生活上での配慮項目です。
1.換気の為に押入や物入の扉は出来る限り開けておくと良い
2.中に収める物の背側、床側、壁側には、すのこなどを置いて風通しを良くする
3.要らない物は処分し、取り敢えず収納という癖は見直す
4.布団や座布団は天日干した後に圧縮袋で収納すると良い
5.時折、扇風機やサーキュレーターなどで押入や物入内の空気を循環させる
記;健康住宅アドバイザー(122-122073)杉本 大介