省エネ法の変遷は住環境に大きな影響を与えており、人が健やかに住まう為には、これに相応しい住まい方がいります。また、気候変動やメンテナンス不足などで悪影響に順応していく為、『健やか住まい方』を用意しています。これを住まい手が活用できる「健康ネット」の配信や指南者の資格取得Web学習もあります。



室内空気を綺麗にする事の重要性!

◆KJKによる室内空気室配慮住宅認証制度

当協会では室内空気の分析により透明感を持たせる制度を開発しました。その制度は以下の5つの書面にて結果報告を致します。
室内空気室配慮住宅認証


@認定証

室内空気の科学物質濃度を認証制度に基づいた基準で認定証を発行します。

A診断所見書

分析結果に基づきKJK専門委員(大学医学部講師)が所見書を発行します。

B分析結果報告書

KJK認定の委託機関より採取した空気の分析報告書を発行します。

C室内空気
 採取誓約書


分析空気が確かな採取で有った事を健康住宅スペシャリストが誓約します。

D配慮事項説明書

引渡後の空気質配慮ポイントを健康住宅アドバイザーが説明します



健康住宅認証制度のブランデイング価値

1.室内空気の採取・分析の付加価値
人は生活上様々な物を摂取しているが、取り分け室内空気は全摂取量の57%と最も多く、1日に体積なら10〜20立方メートル、重量で12〜24kgの空気を呼吸していると言われており、これは食物・飲料の2〜3kgの6倍以上の値である。しかも食物は消化器官を通って体内に取り込まれ、肝臓で解毒されるのに対して空気は肺から直接血液中に取り込まれ脳や各組織に運ばれるため、人体への影響が大きい。

また食物アレルギーのある人は対象の食品の摂取を控えてアレルギーの発症を避けることは可能であるが、住まい手はシックハウスなどの問題が生じた場合は室内空気質を改善したり、住居を変更することはかなりの困難を伴う。

以上の理由で室内空気質の健康上の重要度は極めて高く、住宅メーカーは住まい手が安心して生活出来るよう、これから入居する住宅の室内空気質濃度を厳密に測り、正確に伝えるべきである。そのためにKJKとしては厚生労働省が定めた精密法に準拠した室内空気の採取・分析方法を確立した。

なお採取・分析した結果が一定の濃度以下の住宅に対してはKJKがランク別の認定証を発行する制度を構築した。


2.室内空気採取資格者
室内空気の採取は採取用のサンプラーを対象建物に24時間吊るして、回収するという特別に専門知識や技能を求められる作業ではないため、通常は特定の資格者でないと出来ないものでは無い。

しかし分析機関には正確に採取がされずに送られてくるサンプラーも現実に存在するようである。KJKは採取結果に責任を持つために採取者は健康住宅スペシャリスト室内空気質診断士の資格者に限定し、採取報告書には採取者自身が採取誓約を記述する形式を標準化した。これにより確かな採取・分析を保証できる。


室内空気清浄化

◆室内空気質の清浄度と健康維持
人の健康に影響度の大きい室内空気に対して、国は2003年の法改正で住宅の内装建材の化学物質放散量を制限した結果、建物自身がシックハウスの原因となるケースはかなり減少しましたが、まだまだ皆無ではありません。そこで日常の大半を過ごす住宅の室内空気質清浄度を確証することは健康維持のために極めて重要です。
 
◆人が健康的に過ごす為の日常摂取物
 我々が様々な物を毎日摂取する経路は大きくは3通りあります。
@経皮吸収(湿布、塗り薬)
A経口吸収(飲食)
B吸入(呼吸)
この中で経皮吸収は吸収率が比較的低いので除外し、経口吸収と吸入を比べて見ましょう。先ずは量の比較では1日の飲食料2〜3kgに対して呼吸量は12〜24kgと言われており、呼吸量は飲食量の数倍ではるかに多い事が解ります。
また、一旦体内に取り込まれた毒物や汚染物質に対して、経口吸収の場合は胃腸から吸収され肝臓を経由するため90%の毒物は解毒されると言われています。一方呼吸で取り込まれた空気は直接肺から血管に吸収されるため、空気中の汚染物質は10%程度しか体外に排出されないと言われています。

◆室内空気汚染による健康被害の防御方法
建物が認証基準に達していても、我々の身の回りには健康被害の引き金となりうる汚染物質(化学物質)は数多く見受けられます。

●室内空気汚染を防ぐ第一歩はそれが含まれる製品を使用しない事です。
以下に汚染物質の例を挙げます。(括弧内は含まれる化学物質)
DIY用のペンキ(トルエン、キシレン)、ペイントうすめ液(トルエン、アセトン)、防虫剤、消臭剤(パラジクロロベンゼン)、合板製家具(ホルムアルデヒド)、マニキュア徐光液(トルエン)、化粧品、ヘアスプレー(VOC)、雑誌やグラビア印刷物(VOC)
この中で、家具による健康被害を防ぐためには「ホルムアルデヒド発散等級 F☆☆☆」以上の表示がある家具を購入しましょう。

●次に重要な事は発生した汚染物質は速やかに屋外に排出する事です。
・汚染物質の排出に最も確実な方法は換気です。
換気の基本である自然換気(窓開け換気)は5分間の窓開けで室内の化学物質の濃度が半分に減少した事例も報告されています。毎時5分の窓開けで0.5回/hの機械換気とほぼ同等の効果が得られます。
・24時間換気は常時運転しましょう。
 24時間換気は0.5回/h以上の換気を行います。しかし運転を止めると室内の化学物質濃度は計算上5倍程度に上昇し、大変危険な状態になります。24時間換気は常時運転を心がけましょう。また良好な換気を維持するためには給気にも注意しましょう。壁や窓
の給気口は常時開放しておきましょう。

◆人への影響とお子様への配慮
シックハウス症候群や化学物質過敏症の発症のメカニズムにコップ理論という概念があります。これはシックハウス症候群などの症状は徐々に出てくるのではなく、コップの水が溢れるように個人の許容値を越えると突然出てくるというものです。

また、大人と子供の比較では、体重1kg当たりの呼吸量は子供の場合大人の約2倍であり、室内空気質が汚染された影響は特に子供に対して非常に大きいと言えます。最近の子供はパソコンやゲーム機の普及に伴い在室時間が以前と比べて明らかに長くなっている事も良くない傾向かもしれません。

インターネットの記事ですが、母親が極端な虫嫌いで子供室に殺虫剤をまき続けて、その子供が化学物質過敏症になった例が紹介されていました。次世代を担う子供の健康を充分に配慮して、子供室の換気・家具や日用品には最大限の注意を払うべきだと思います。





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